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『イングロリアス・バスターズ』 レビュー(感想)と考察

イングロリアス・バスターズ

ポスター画像出典:『MOVIE WALKER PRESS

 

ただ、ナチスのことが嫌いな人に限る。ユダヤ人のことをよく知る専門家からすると、『シンドラーのリスト』は首をかしげるらしい。彼はもっとユダヤ人のことを商売道具としてしか考えておらず、神格化されているというのだ。だが、私が観る限りでは映画で彼はそのように描かれていたので、あれで十分だったと言える。人の心に深く突き刺さる演出をしなければ、ホロコーストの話を受け入れる人の数は減ってしまうのである。だが、そんな専門家からしても、この『イングロリアス・バスターズ』は『気に入った』という。こっちは完全な作り話なのに、不思議な話である。