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『ビリー・バスゲイト』 レビュー(感想)

ビリー・バスゲイト

ポスター画像出典:『映画.com

 

大恐慌時代の1935年。ニューヨーク・ブロンクスにはダッチ・シュルツというギャングがいた。これは本当の話である。大恐慌時代のアメリカの不良と言えば最も有名なのがアル・カポネだが、彼はそのカポネとも交流があった筋金入りのアウトローである。ただし、私が個人的に感じる『アウトローが似合わない俳優』として、

 

  • ダスティンホフマン
  • ドナルドサザーランド
  • ロビンウィリアムズ

 

が挙げられるので、彼にマフィアの役は似合わない。逆にいい人をやらせたら天下一品だ。だが、そのギャップが逆に『何をしでかすか分からない』というある種の恐怖心を煽る。若く美しいニコールキッドマンとの関係もいい。実際のダッチは33歳で死去したが、作中で50歳になる彼と若い美女との間に生まれる妙な緊張感と怪しい雰囲気が、展開を読みづらくさせ、エンタメ性を引き上げている。

 

『本当に悪い人は、本当は真面目だ』

 

と言った人間がいるが、それは確かに一理ある事実である。不良は必ずしも人殺しをしないが、人殺しでニュースを騒がせる人は大体不良ではなく一般人である。ダスティンホフマンの持つポテンシャルと、実在したダッチシュルツのミステリアスで危険な気配が、映画を存分に盛り上げる。

 

[ダッチ・シュルツ]

 

IQ

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