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『1950年代』のおすすめ映画一覧

ここでは名作だと運営者が感じる映画を年代ごとでランキングし、掲載しています。

1950年代おすすめ映画ランキング(28作品)

1『ローマの休日

オードリー・ヘプバーンは映画史に残る美女だが、ただ容姿が美しいというだけの女性は大勢いる。だが、彼女には『ティファニーで朝食を』など、いくつも名作を持っていて、それは彼女が容姿だけに頼っていないことを意味する。

2『尼僧物語

これが実話というのは今調べて初めて知った。だとするとこの映画は更にすごい。オードリー・ヘプバーンは好きだが、『麗しのサブリナ』は苦手だし、彼女のことをえこひいきすることはない。

3『シンデレラ

かぼちゃの馬車を出す魔法使いは、『ビビディ・バビディ・ブゥ!』というあまりにも有名な呪文を唱え、0時までシンデレラを美しい王女の姿に変える。実は、王子がガラスの靴を手がかりにシンデレラを捜す際、連れ子の姉たちは靴に合わせるためにナイフで足(長女が爪先、次女は踵)を切り落とすというもう一つの物語もあるという。

4『明日に向かって撃て!

実在の銀行強盗ブッチ・キャシディとサンダンス・キッドに取材した西部劇で『俺たちに明日はない』等のアメリカン・ニューシネマの代表作の一つ。そこではボニーとクライドという実在した強盗コンビが描かれるが、今回も実在した人物だ。だが時代は彼らよりも40年ほどまえの1890年の西部が舞台である。

5『雨に唄えば

良い映画かどうかが決まるのは、『どれだけ心が動かされたか』というところが大きなポイントの一つである。この映画は、『Singin’ in the Rain』だけが見どころなのかと思っていたら、全く違ったようだ。

6『禁じられた遊び

人は死ぬギリギリまで『綺麗だ』と感じることができるという。つまり、人間は綺麗なものに異常なまでに執着し、汚いものは見ようとしない。それは確かに、人がこの儚い人生を力強く生きていくための、知恵でもあるだろう。

7『七年目の浮気

マリリン・モンローが地下鉄の通気口に立ち、白いスカートがふわりと浮き上がるシーンがあるのがこの映画だと知り、いつかは観るべきだと取っておいた。だから記念すべき2000本目の鑑賞映画にこれを観た。

8『蜘蛛巣城

シェイクスピアの戯曲『マクベス』を黒澤明がリメイク。正直、この作品の映像があまり好きではなかった。基本、日本の時代劇を幼少期に祖母か何かの影響で観すぎたこともあって、ちょんまげなり、着物なり、そういうものに拒絶反応が。

9『パリの恋人

この映画はヘプバーンの圧倒的な華とクオリティの高いダンスに、多くの女性が夢見るシンデレラストーリーという大筋だけじゃなく、『共感主義のフロストル教授』という存在が一つの鍵になっている。

10『戦場にかける橋

題名の「戦場にかける橋」とは、タイ王国のクウェー川に架かるクウェー川鉄橋を指す。この映画の原作者ピエール・ブールは、1943年に日本軍の捕虜となり、1944年に捕虜収容所を脱走し、イギリス軍の水上機で脱出している。

11『七人の侍

この映画を過大評価する人が多いように見受けられる。これを本当に現代の人が観て大絶賛するのだろうか。

12『理由なき反抗

伝説の俳優ジェームズディーンの演技を見るのはこれが初めてだった。ディーンは、本作公開の約1ヶ月前に交通事故により死去した。まだ24歳という若さだった。

13お熱いのがお好き

マリリン・モンローを観るのは初めてだったが、エリザベス・テイラーといい、ナイスバディというその特徴も、人気の大きな理由だっただろう。

14ジャイアンツ

ジェームズ・ディーンとエリザベステイラーの共演というだけで極めて価値の高い映画である。ジェームズディーンは24歳という若さでこの映画公開の一年前に死去しているが、どのみちこの若さでこのような演技ができるということは、控えめにいって凄い。

15『エデンの東

エデンの東は、ジョン・スタインベックが1952年に発表した長編小説。旧約聖書の創世記におけるカインとアベルの確執、カインのエデンの東への逃亡の物語を題材に、父親からの愛を切望する息子の葛藤、反発、和解などを描いた作品である。

16『ジュリアス・シーザー

ウィリアム・シェイクスピアの戯曲『ジュリアス・シーザー』の映画化作品。ただ、この話はシェイクスピアの名作というよりは史実を描いているわけだ。

17『ベン・ハー

この作品は1959年のもので、それが世界中の様々な人物に影響を与えた。名作中の名作と数えられ、2015年版の映画は『これを出す必要はない(前作が完璧だから)』とまで言われた。

18『クォ・ヴァディス

ノーベル文学賞作家のヘンリク・シェンキェヴィチの同名小説『クォ・ヴァディス』を描く。『ベン・ハー』の時代から少し経ってからローマ皇帝が暴君と言われたネロになってからの時代だ。

19『泥棒成金

主演のケイリーグラントは『シャレード』でオードリー・ヘプバーンと、『モンキービジネス』でマリリン・モンローと、『赤ちゃん教育』でキャサリンヘプバーンと、そして今回でグレース・ケリーと共演していて、今の時代も名を知る伝説的な女優たちとの共演が多いだけでも、注目が集まる俳優である。

20『波止場

1954年という古い映画としては中々見応えがある。男が巨大組織に立ち向かい、信念を貫くという行為は不変的な価値があるものである。それはもちろん男というだけではない。

21『アフリカの女王

『アフリカの女王』。それは、人間の女性ではない。船の名前である。では、なぜ船の名前がタイトルになるのか。そこが重要である。

22『ビルマの竪琴

戦争が終わった。時は1945年の8月になったからだ。ビルマ(ミャンマー)伝統の竪琴「サウン・ガウ」がある。だから、それを使って作品を作れば、それは戦争というあってはならない歴史の汚点と、その他の目立つ地域の影響で埋もれる、こうしたエリアに対し、人は目を向けるようになる。

23『裏窓

この女性役の俳優に妙に違和感を覚えたのだが、彼女がグレースケリーであるということは調べてわかった。私が観慣れている彼女は下記の写真なので、これとはちょっと違う印象を覚えたので、違和感だけしか得られなかったようだ。

24『黄昏

戦前の米国映画は、「ボーイ・ミーツ・ガール」という典型的な法則に支配されていたという。

25『悪魔のような女

「鑑賞後、ストーリーを決して口外しないように」。こういうテロップが流れるこの映画は、そこが一つの見どころである。このタイトルのインパクトもすごい。何とも、現代版で、これとは全く違うストーリーでこのようなタイトルの映画をやってほしいものである。

26『突撃

フランス軍のブルラール大将はドイツ軍の堅牢な陣地、俗称『アリ塚』を陥落させようと画策し、ミロー大将の師団に攻撃を命令する。このように、『この陣地を取れば戦況がこちらに優位になる』という話は覚えておいたほうがいい。

27『イヴの総て

男性の成り上がり映画はいくつもあるが、女性のそれは少ない。それは往々にしてテストステロンという男性ホルモンが関係している。このホルモンは女性には男性の20分の1ほどしかなく、代わりにあるのはエストロゲンやプロゲステロンといった女性ホルモンである。

28『麗しのサブリナ

『ローマの休日』に次ぐヘプバーンのヒット作であり、泣く子も黙る『ボギー』ことハンフリー・ボガートが出演するわけだが、私はローマの方がぐっと来るものを覚えた。


MEMO

名作がぎっしり詰まっているのが50年代。『シンデレラ』の名作ぶりを考えると1位でもおかしくはない。『雨に唄えば』も想像を超えてくる名作である。『七人の侍』はモノラル音声等の『わかりにくさ』がなければ上に来る。海外の人はこの映画を『音声が整った状態』あるいは『字幕付き』等で鑑賞するからこそ、物語が理解できる。日本人は『マグニフィセント・セブン』の方がはるかに理解しやすい。


1950年代に上映された映画を読み順で一覧にしています。


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