ここでは名作だと運営者が感じる映画を年代ごとでランキングし、掲載しています。
Contents|目次
音楽と映画がこれ以上シンクロする作品はない。最初に観たのはテレビ画面だったが、それでも十分良かった。だが、3Dで再上映したとき映画館で初めて観ると、この映画の実力はいかんなく発揮された。映画館で観れて本当に良かった。
フィクションなんだから映画はこれくらいエンタメ性がないと。そしてよく見たら、監督がデヴィッド・フィンチャー。実は、私は3000本も映画を観ているが、あまり監督やタレントや裏話という『マニアック』な知識は求めない主義で、作品とただ真正面から向き合って、何を感じるか、何を得られるか、ということを大事にしている。
名作映画だとは聞いていたが、まさか『本当に』名作映画だとは知らなった。脚本、音楽、俳優、どれも素晴らしい。危ないところだった。この映画を観ないで映画好きを語るところだった。映画館でエンドロールが流れても動けないときがある。これがその映画だ。
この映画に登場するテーマは、『生贄、ハンセン病、人為的な自然破壊』という重いものである。子供の頃は、ただこれがアニメというだけでそこに重い問題があるとは想像しなかったが、宮崎駿の盟友、高畑勲は、『こんなもの世に出すべきではない』と訴えたという。ハンセン病は『業病』とも言われ、映画でも取り上げられることが多い。昔の人が、この病気とどう向き合ったか。そして、隔離されるような彼らを人として接したエボシの本当の人間性を考えたとき、この作品の階層は何段階も深くなる。
多くの日本人は『カントリーロード』と聞くとこの映画を思い出す。これだけ映画と音楽がシンクロする映画も珍しい。そこら辺を見渡せばありそうな話であり、しかしよく考えるとそう多くはない話だ。絶妙なドラマと現実の世界との距離感、そして音楽と少女の想像力溢れる心の豊かさが、この映画をより一層尊く、切ない物語へと昇華させる。
私はこの映画を飛行機の中で観たのだが、そういう異例な場所ということも手伝って、なんだかこの映画がスペシャルなものに見えたものだ。まだ幼かった私は家庭にあった問題や、社会に浮上していた悪い要素と無縁だったから、ただただこの作品の純粋なクリスマスに、心が躍ったものだ。
多くの映画を観てきて、中には3時間を超える大作もたくさんあったのに、まさか『子供』が主演の『90分』程度のこの作品に、心をこうも強く打たれるとは想像していなかった。私がこの作品にハマったのは、きっと彼と私の境遇や考え方が似ているからだろう。私の家庭にも抑圧があり、しかし私も彼同様、親にそれを突き返すのではなく、違う部分に反らして鬱憤を解消していた。
ホロコーストを描いた映画はいくつかあるが、これは異例の作品である。『シンドラーのリスト』然り、往々にしてその手の作品は、ただひたすらに哀しい。だが、このイタリア映画はそういう角度でこの歴史を捉えない。途中まで、チャップリンか何かの映画を観ているような気持になり、映画で笑わない私が思わず笑い声をあげてしまうほどである。
『ミッション:インポッシブル』は、基本的にトム・クルーズ演じる秘密諜報組織「IMF(Impossible Mission Force、不可能作戦部隊)」に所属する若手スパイのイーサン・ハントが、テロリストなどを相手にその暗躍を水際で止めるために奮闘する映画である。『007シリーズ』に匹敵するスパイ映画でもあり、音楽、エンターテインメント性共に群を抜くトム・クルーズの代表作の一つである。
『セブン』と混同していたのか勝手に観た気でいた作品だ。だが、完全に初見だった。そしてその見応えは十分。まず音楽からして衝撃だった。この音楽がこの映画のBGMだったとは知らなかった。そしてこの映画は、1996年に存在するタイムスリップの雑な設定以外は、身の毛がよだつ強烈なインパクトを放っている。ブラッド・ピットの怪演もすごい。
1990年代に上映された映画を読み順で一覧にしています。