この世界には映画がおよそ『200万本』あると言われていて、それも正確な数字ではありません。
- 連続ドラマ
- アニメ映画
- 西アジア(イスラム圏、インド等)映画
- 東南アジア(フィリピン、カンボジア等)映画
- アマチュア映画
- B級映画
また、ヒット作を模倣した映画、パロディ映画、内容のないホラー映画や、未完成と言えるようなもの、未発表のものなども多くあります。数で言うとインド映画は膨大であり、配給されていないもの、また戦争や事故、事件等で焼失してしまったフィルム等も入れると、やはりこの世には相当な数の映画が存在することになります。
有限のこの人生の中、何に時間を割き、どれに人生を費やすかということはあまりにも大きな問題。
- 200万本×2時間=400万時間
- 400万時間÷24時間=約16万7千日
- 16万7千日=約457年
たとえ現在の映画本数を200万本と計算しても、それらすべてを観ている間にも次々と新作は登場。我々はこれらの映画をすべて『寝ずに』観ても、500年の時間があっても足りません。
私はここに書いたように、映画鑑賞をする際に意識しているのは『映画の人生を自分のものにする』ということです。そして、『I×V=R』という方程式も書きました。到底あり得ないような状況を描いた映画や、クオリティの低い映画ではあまりその『R(リアリティ)』は得られません。そうなれば、その映画体験はあまり自分の人生にプラスにならない。我々は『映画を観る』のであって『映画に支配される』為に生きているのではありません。
もちろんB級映画が好きな人はそれで全然構いません。私もよく観ていましたし、子供の頃は様々なアニメ映画、少年時代はVシネマ、アダルト映画などたくさん観ました。しかし、映画を早送りなどせず『眺める』のではなく『鑑賞』し、それを自分の人生に生かすためには内省する必要があり、すべてを観ていたら時間がいくらあっても足りないのです。たとえこの世で100兆円手に入れたお金持ちがいたとしても、人間に与えられている時間はもれなく確実に、平等。映画鑑賞をする時間というのは、どんな人間であっても同じ時間を必要とするのです。
アニメ映画がB級ということではありません。ディズニー、スタジオジブリ等、その他にも素晴らしい映画がたくさん存在します。
有限のこの人生。それは1年未満の人もいれば、100年生きる人もいます。平均としては70~80年。意識的に人生を生きるのが10歳からだとして、60~70年。平均を65歳としましょう。その時間の中には、大切な人と食事をしたり、話し合ったり、旅行したり、スポーツをしたり、学校に行ったり、仕事をしたり、本を読んだり、様々な時間があります。その中で、皆さんは映画鑑賞にどれだけ時間を割きますか?
- 2000本×2時間=4000時間
- 4000時間÷24時間=約166日
- 166×2(一日12時間視聴計算)=約333日
例えば2000本観ると計算したら、1/65。65年あるうちの約1年を映画鑑賞に使うことになります。4000本なら2年、8000本なら4年間です。貴重な有限の時間です。なるべく有意義に使いたいし、失敗したくありませんよね。では、一度概算で人生で過ごす大体の行動の時間を計算してみましょう。
人生で過ごす大体の行動の時間
項目 | 1日 | 年間 | 65年計算 | 年数にして |
食事 | 3時間 | 1095時間 | 約7.1万時間 | 約8年 |
睡眠 | 7時間 | 2555時間 | 約16.6万時間 | 約19年 |
排泄 | 15分 | 91時間 | 約5900時間 | 約250日 |
勉強 | 7時間 | 2555時間 | 約25550時間 | 約3年 |
家事 | 3時間 | 1095時間 | 約5.5万時間 | 約6.2年 |
育児 | 12時間 | 4380時間 | 約4.4万時間 | 約5年 |
テレビ視聴 | 2時間 | 730時間 | 約4.8万時間 | 約5.4年 |
SNS | 2時間 | 730時間 | 約4.8万時間 | 約5.4年 |
合計 | 約52年 |
- 食事:休憩含む
- 勉強:中学~大学までの10年間で計算
- 家事:50年計算
- 育児:10年計算
- 家事:掃除、洗濯、食事、買い出し等
- SNS:youtube、インスタグラム、Twitter、LINE等に触れている時間
これらはあくまでも平均です。令和初期のこの時代、10代20代はSNSに費やす時間はもっと多いでしょう。実に52/65ですね。人生の基礎的なことを行うだけで、8割の時間は消費してしまいます。そのほか、
- 仕事
- 交通
- ゲーム
- おしゃべり
- 旅行
- スポーツ
- 部活動
- 資格勉強
- 語学勉強
- 読書
- 研究
- 内省
- お風呂
- 温泉
- ドライブ
等、まだまだたくさん人生にはやるべきことや選択肢がありますね。例えば髪を切るのが仕事の人が1日7時間人の髪を切るとして、それを30年続けるとしたら、約9年間の時間を、人の髪を切ることに費やすことになります。それは立派な時間の使い方です。
映画関係者なら映画を1万本観てもいいでしょう。プロゲーマーやゲーム実況者として一生生きていく人なら、ゲームに人生の3分の1を費やしてもいいでしょう。それが仕事だからです。しかし、そうじゃない人はどうでしょうか。ただ何も考えずに、暇つぶし的に、時間潰しとしてゲームや映画、ドラマ鑑賞などに時間を割いて、本当に人生に悔いはないでしょうか。
そこで私は、この限りある有限の人生の中で観る映画を『ピラミッドの上位のみ』にするべきだと考えました。つまり、当サイトに掲載されている映画はすべて、この世にある数百万本の映画の中から、厳選に厳選を重ねた上位0.1%、つまり『S級映画』にスポットライトを当て、その中で更に私が良いと思った映画を厳選して、様々なカテゴリーに分けてランキングし、提供させていただきます。
私が偉人に目を向け、名言に目を向け、四聖(孔子、ソクラテス、ブッダ、キリスト)に目を向け、その中から黄金律をまとめたこと、歴史に目を向け、世界遺産に目を向けたこともすべて同じ理由があります。
お金の使い方は『投資、消費、浪費』の3つがありますが、それは時間も全く同じです。時間を浪費せず、消費レベルに留めることなく、投資の次元に持ち込みたい。映画は我々の人生を食い破るために存在するのではなく、有意義にするために存在するのです。皆様の人生がより有意義になるように、そして、余計なお世話ですが『B級映画』の制作者がいずれ『S級映画』になって上がってくるように願い、今日も私は映画を愛し続けます。
もちろん、あえてB級を愛するならば、それを否定しません。人の人生の数だけ、選択肢があるのです。また、S級かどうかの判断は私の見識で行いますので、ご了承ください。例えば、映画館で上映された映画、アカデミー賞を獲った、興行収入が多かったなども、選択基準の一つになります。
ちなみに、私は映画をランク付けするほど有能な人間ではありません。あくまでも個人の戯言です。