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「故郷へかえりたい」(ふるさとへかえりたい、Take Me Home, Country Roads)は、ジョン・デンバーの歌唱で1971年に発売された。日本では『耳をすませば』が有名だ。
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だが、この曲を最高に聴く映画がもう一つある。それがこの映画だ。耳を澄ませて、この歌が歌われるシーンを観てみよう。わずか数十秒の時間だったが、映画館の時間を止めた。
『耳をすませば』で聴くこの音楽はとても素敵ですよね。私は男だから普段『素敵』という言葉は使いませんが、心ではそう思っています。老若男女、全員感想は同じですからね。感情表現が違うだけです。そのようにして心底に必ず届く。それが音楽のすばらしさです。もちろん人それぞれで好みの音楽は違います。しかし、こういう風に一つの曲を『色々な角度』から聴くと、(この曲こんないい曲だったっけ)となり、ファンが増えるんですよね。
Chromaticsの2007年のセカンド・アルバム『Night Drive』に収録された”Tick of the Clock”。緊張感あるこの音楽は、映画館の大スクリーンでムードを作るのにピッタリ。
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映画の音楽が気になることは、実はあまり多くありません。それだけB(バック)に徹してくれているということかもしれません。音楽が主役ではないんだと。しかし、映画館になると音楽を最高に楽しむコンサートのような側面も持っているので、良い音楽と出逢えたら嬉しいですね。この曲も、映画館の時間を止めるだけの力を持っていました。
『風の谷のナウシカ』で流れる『ナウシカ・レクイエム』という荘厳なBGMがある。
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まずはナウシカだ。大体、『ラン・・ランララランランラン』の前あたりに流れる、壮大なヴァイオリンのような音楽だ。ナウシカが複数の王蟲に、触手で持ち上げられているシーン。
この『バリー・リンドン』(1975)を観て黒澤明は、その時代背景の正確さにキューブリックにファンレターを書いたと言います。黒澤明は、宮崎駿や鈴木敏夫さんが尊敬する人ですね。ではこの『ナウシカ』(1984)で使用される久石譲のこの音楽は、パクリなのでしょうか。言い方が悪いですね。オマージュの方がいい。実は、ドイツの作曲家ヘンデルの『ハープシコード組曲 第2番 HWV437 第4曲 サラバンド』という曲が元ネタのようです。両者とも、この音楽に影響を受けて似たような曲を作ったと言えるでしょう。おそらくですが。
『プラトーン』の印象的なBGMに『ザ・ヴィレッジ』(アダージョ)というものがある。悲劇的なシーンに非常によくマッチする名曲である。
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このBGMは印象的ですからね。これから先も使用され続けてもおかしくありません。『シンドラーのリスト』のBGMに少し様子が似ていますね。やはり、映画には音楽が重要ですから。私もここに載せているものは意図的に調べたのではなく、自然に耳に入ったものだけ。ですから、調べればこれを使用している映画がもっとあるかもしれません。ただ、使用しているだけではなくマッチしているかどうかも重要ですよね。
「嵐からの隠れ場所」( Shelter from the Storm)は、ボブ・ディランの15枚目のアルバム『血の轍』(1975年)に収録された楽曲。印象的な曲だから、他の映画で流れてもすぐに気が付く。
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ボブ・ディランは、グラミー賞やアカデミー賞をはじめ数々の賞を受賞し、ロックの殿堂入りも果たしています。また長年の活動により、2012年に大統領自由勲章を受章し2008年にはピューリッツァー賞特別賞、2016年には歌手としては初めてノーベル文学賞を受賞しています。歌手の立場で『文学賞』を獲るあたり、彼の優れた作詞能力がうかがえます。実は私は全く歌詞を調べていないし、大ファンでもないのですが、彼の曲を聴いて嫌な気持ちになったことは一度もなく、むしろある種の哀愁を覚え、気分がよくなるのを感じます。
「恋のサバイバル」(I Will Survive)は、アメリカのグロリア・ゲイナーが1978年に発表した楽曲。映画好きであれば、一度は耳にしたことがあるだろう。
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音楽としてのクオリティが高く、私もこれが流れ出したら一緒に踊りたくなります。私がアメリカ人だったら確実にそうしているでしょう。日本ではあまりそういうシーンがありませんから浮いてしまいますからね。『トップガンマーヴェリック』の際も、デンジャーゾーンのリズムを取るのに、太ももを叩くぐらいのことしかできませんでしたから。『ゴーストバスターズ』の時に海外の方があのBGMで楽しそうに踊っていましたが、でも、日本人だって心の中では踊っていますよね。
「フォーチュネイト・サン」(Fortunate Son)は、クリーデンス・クリアウォーター・リバイバル (CCR) の楽曲。印象深い音楽だし、たまたま歌詞を観たが、メッセージ性が高い。
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フォレストたちがヘリコプターに搭乗するシーンで使用されている。この歌の歌詞は議員や富豪の息子といった「幸運な息子」(Fortunate Son)ではなく、今まさに徴兵されようとしている人々の視点から歌われるため、戦争シーンなどで使用されることが多い。『彼ら』に対する揶揄・皮肉でもあるわけだ。
この曲は1969年のものなので、当時の時代背景が強く反映されています。『何で俺たちに急に愛国心なんて求めてんだよ!』というような歌詞。その時代のアメリカはもう混迷中の混迷でしたからね。ケネディ、キング牧師、マルコムX、メドガーエヴァースらの暗殺に、モハメドアリや『ザ・ハリケーン』のような黒人差別事件、ニクソンらのベトナム戦争にウォーターゲート事件。それに逆らうように『アメリカン・ニューシネマ』という流れができ、そこで生まれたこれらも含めたクリエイティブがいくつもあります。この曲は『GTA』等も含めた有名ゲームでも多く使用されています。
『ポル・ウナ・カベサ』 (西: Por una cabeza) は、タンゴの有名曲の一つ。
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盲目の元軍人を演じたアル・パチーノがアカデミー主演男優賞を受賞した。アル・パチーノのまったく瞳を動かさない壮絶な演技と、タンゴ・プロジェクトによる「ポル・ウナ・カベサ」をバックにした、ガブリエル・アンウォーとのタンゴ・ダンスシーンが印象的。
これは印象的な音楽なので、聴けば誰もが聴いたことがある曲だ、となるはずです。リズミカルで優雅なタンゴの音楽と思いきや、途中からかなり情熱的に転調するので、踊る側としても気持ちが入れやすい特徴があります。
どこかで聴いたことがある音楽が、この映画で流れた!というシーンがある。個人的に。
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ジャマイカ系アメリカ人の歌手グレース・ジョーンズの『リベルタンゴ』という音楽が流れるが、私は最初これを葉加瀬太郎等の音楽も入っている『Image』という癒し系BGMのアルバムの中でヴァイオリンとして聴いていて、更に、クラブシーンでも流れていたので、ここで原曲が流れた時には嬉しかった。
「ムーン・リバー」(Moon River)は、ジョニー・マーサー作詞・ヘンリー・マンシーニ作曲。マンシーニは「『ムーン・リバー』はオードリーのために書かれたのです。彼女以上にこの曲を完璧に理解した人はいませんでした。」と言っている。
どれもいいのですが、この中ではやはり『ムーン・リバー』が素晴らしいですね。映画を観て時間が止まる現象は、ほぼ100%映画館でしかありえません。あれだけの環境が揃って初めて没入感やリアリティが一線を超えるので、そういう感覚を家で得ることは難しいんです。しかし、この映画でこの曲を彼女が歌いだしたシーンでは、家で時間が止まりましたね。決して彼女の歌は世界最高レベルではありませんが、歌の技術さえあれば人を魅了できるわけではないということを、思い知ることができるシーンです。
基本的にはすべて大音量で聴きたいが、特に映画館で聴きたいと思った映画と曲をピックアップ。
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オアシスの曲が流れるのだが、かなり前だから忘れたが、とりあえず「Don’t Look Back in Anger」はエンディングテーマだ。その曲か、違う曲かが作品内で流れる(正確には歌の部分はサイレントになる)。彼らの曲は名曲だから、映画館で聴くと最高だった。この映画自体も音楽の映画だから、リスペクトを感じる。
孤児の少年がギターのような楽器に初めて触れその才能を発揮していくのだが、この秀麗な音楽が映画館に響き渡り、完全に観客の心を掴んだ。あれは映画館の大音量で聴いて、はじめて真価を発揮する映画だ。
日本では謎の現象も起きたが、それはそれだけこれらの音楽が人々の心をつかんだからだ。思わず歌いたくなるような、踊りたくなるような音楽を彼らが奏でたからだ。『ズンズンチャ』のリズムは、やりたくてやりたくて仕方がなく、バスケ部の応援で使用して怒られたのを覚えている。
Paul Oakenfold(ポール・オークンフォルド)の「Ready Steady Go」という曲がクラブシーンで流れるのだが、この音楽のおかげでこの映画が『極上のエンターテインメント』に昇華している。
かつて日本でも大人気を得たt.A.T.u.の『Not Gonna Get Us』がクラブシーンやエンディングで流れる。久しぶりに聴いたらこれは最高の曲だった。
どれも最高だし、もちろん『ムーンリバー』も最高なのですが、『奇跡のシンフォニー』は映画館で観ましたから、どれか一つだけ観れるとしたら、「Ready Steady Go」の『コラテラル』ですかね。もうあれは映画館で一人で観たいですね。好きなだけ踊りたい。以前は普通に平日なら、お台場の映画館で一人鑑賞もよくありましたから。最高ですよ映画館を独り占めにするのは。