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『低確率』(MOVIE RECIPE)

『低確率』
ほんのわずかしか成功の可能性がないミッションインポッシブルなこと(実行不可能な任務)から、わずかな希望に賭けて戦った人たち、あるいは、ごく稀なケースなどをテーマにした映画をラインナップ。『楽、得、安全』に支配されがちな人間だからこそ、揺り動かされる生き様があります。

MEMO
運営者の映画経験と共にレシピ内の情報が変更されます。主に『追加』ですが、一度ご購入された方はそのまま追加された情報も含めて、このページの情報を永久にご覧になれます。

 

MOVIE RECIPE

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『MOVIE RECIPE』-映画がより楽しくなる魔法のレシピ-

 

このレシピの詳細
  • レシピ数:4
  • 紹介映画:56

 

当記事は半分まで無料で閲覧可能です。また、下記『MOVIE RECIPE1:冒険者たち』が全て無料で閲覧できるようになっていますので、参考までに。

 

 

1.『低確率』

低確率で起こる出来事や、達成可能な確率が極めて低いケースを扱った映画をピックアップ。

今回配合するレシピはこちらです!

 

  1. 『Fukushima50』
  2. 『バクマン。』
  3. 『127時間』
  4. 『ポンペイ』
  5. 『イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密』
  6. 『クイズショウ』
  7. 『ヒトラーを欺いた黄色い星』
  8. 『エレファント・マン』
  9. 『マグノリア』
  10. 『ライオット・クラブ』
  11. 『ダラス・バイヤーズクラブ』
  12. 『5パーセントの奇跡 〜嘘から始まる素敵な人生〜』
  13. 『ダイアナ』
  14. 『ロレンツォのオイル/命の詩』
  15. 『キュリー夫人』
  16. 『砂漠でサーモンフィッシング』
  17. 『トップガン』
  18. 『ロスト・シティZ 失われた黄金都市』

 

 

東北地方太平洋沖地震に伴う福島第一原子力発電所事故発生時に発電所に留まって対応業務に従事した約50名の作業員たち・通称「フクシマ50」の闘いを描く物語。地震の備えは当然だという常識もあるが、それでも『今までただの一度も起こらなかった』事実が存在していた。

 

 

 

 

 

漫画家として生計を立てられる確率は10万人に1人、つまり0.001%。これは弁護士らのそれよりも遥かに低い可能性である。しかもその人たちが得られる収入はサラリーマン以下。王道漫画の頂点にいる数人の漫画家は、ごくごく稀にしか現れない漫画界の天才エリートそのものなのである。

 

 

 

 

 

登山家のアーロン・リー・ラルストンの自伝『奇跡の6日間』を原作としている。何が起きたかはここで書けないが、『それ』が起きる確率は極めて低いと言える。

 

 

 

 

 

イタリア・ナポリ近郊、ヴェスヴィオ山のふもとにあった古代都市ポンペイ。西暦79年のヴェスヴィオの大噴火で発生した火砕流によって地中に埋もれたことで知られるが、映画ではそのシーンを切り取っている。こういうことが起きるのも極めてまれなケースだ。

 

 

 

 

 

映画は第二次世界大戦中にエニグマ暗号の解読に取り組んだイギリスの暗号解読者アラン・チューリングを描く。『エニグマ』と言えば解読不可能とさえ言われた戦時中のドイツの有名な暗号だがそれを解読した彼は、パソコンの基礎を作った男としてスティーブジョブズからも尊敬されている。

 

 

 

 

 

1950年代に実在したNBCの人気テレビ番組『21(トウェンティワン)』をめぐるスキャンダルを、ロバート・レッドフォードが監督して映画化した。ピューリッツァー賞、ハーバード大学、クイズ大会優勝者等、卓越した頭脳が集うこの集団の中で、トップを獲る者も、それを見破る者もみな、稀有な存在である。

 

 

 

 

 

 ナチス・ドイツ時代、ベルリンでホロコーストを免れて身分を隠しながら生活し、秘密警察ゲシュタポの捜査や監視の目をすり抜けて終戦まで生き延びた約1500人のユダヤ人の実話を本人のインタビュー映像を交えて映画化した作品である。

 

 

 

 

 

19世紀のイギリスで「エレファント・マン」と呼ばれた青年ジョゼフ・メリックの半生を描く。見世物小屋に立たされ、肥大した頭蓋骨は額から突き出、体の至るところに腫瘍があり、歪んだ唇からは明瞭な発音はされず、歩行も杖が無ければ困難という悲惨な状態だった彼の哀しき人生とは。

 

 

 

 

 

ロサンゼルスを舞台に、一見関係のない男女9人の24時間を描く群像劇。冒頭のテレビの映像の中で少し『確率』について触れるが、それがラストシーンに効いてくる。最後のそのシーンを予想できる人は存在しないだろう。それが起きる確率も、極めて稀である。最低でも、私が生きている間に『それ』が起きた話は聞いたことがない。

 

 

 

 

 

オックスフォード大学に実在する上流階級の子弟限定の社交クラブ「ブリンドン・クラブ」をモデルにしている。そのクラブは、上流階級の子弟であること、見た目が麗しいこと、伝説になれる男であることなどといった厳しい入会条件があり、2万人いる学生の中からたった10名しか入れず、メンバーになった者には輝かしい未来が約束されていた。

 

 

 

 

 

1992年に『ダラス・モーニングニュース』の記事で取り上げられたロン・ウッドルーフの実話が基となっている。異性愛者であった彼がエイズになった確率もそうだし、彼がその後奮闘して、自力で薬を調べ、それを軸にしたビジネスを展開すること、FDAを相手に訴訟したりするその行動力は、並大抵のものではない。

 

 

 

 

 

サリヤ・カハヴァッテの自伝をもとに、先天性の病気で視力の95%を失った青年が、一流ホテルマンになる夢に挑むヒューマンドラマ。つまりこれで言うと、完全な失明ではないが、健常者の5%程度しか視力がない人の人生の物語。

 

 

 

 

 

ダイアナは事故死したわけだが、陰謀論もあった。だが、もし暗殺だとした場合その道を通る確率は極めて低い等の要素から、その説は否定された。

 

 

 

 

 

難病副腎白質ジストロフィーに悩むひとり息子ロレンツォを助けるため、解決策を必死に探すオドーネ夫妻の実話に基づく物語。彼がその難病にかかる確率も、それを完治させることができる確率も、極めて低いものだった。

 

 

 

 

 

放射線の研究で、1903年のノーベル物理学賞、1911年のノーベル化学賞を受賞し、パリ大学初の女性教授職に就任したマリ・キュリーの伝記映画。作品で見て分かるように、彼女の研究は極めて地道な作業で、先が見えないトンネルを何十年間も歩き続けなければならないような、無謀に等しいものだった。

 

 

 

 

 

英国環境省の水産学者に、『砂漠でサーモンフィッシング(鮭釣り)をしたい』というイエメンの王族からの依頼が入るが、砂漠には水がないため非現実的であると依頼を断る。だが、ビジネスとして極めて有益であることを悟った周囲の要人たちが、この取引を成立させるよう画策する。

 

 

 

 

 

超精鋭パイロット養成校トップガンの訓練生の青春が描かれる。続編の『トップガンマーヴェリック』は、全世界1500億円以上の売り上げで、爆発的なヒットを飛ばした。

 

 

 

 

 

『インディジョーンズ』のモデルにもなったイギリス人の探検家、パーシー・フォーセットの人生を描く。彼は知識人層から嘲笑されながらも、アマゾンの奥地に伝説の古代都市Zがあると信じて探検を続けていた。もしそれを見つけられたならそれは世紀的な発見だ。彼の行方はどうなったのだろうか。

 

 

 

 

運営者のIQから一言。

運営者

極めて低い超低確率の話になると、人々は心を躍らせます。『激レア』とか『限定』に弱い。『スノッブ効果』とはまさに、希少性が高い商品に対して購買意欲が湧く概念のことを言います。『スノッブ』とは、社会的地位や財産などのステータスを崇拝し、教養があるように上品ぶって振る舞おうとする人のことを指します。学問や知識を鼻にかける気取った文化人。また、流行を追いかける人等が該当します。言葉が強いですが、そういう人がいるのは事実ですからね。『スノッブ効果に支配されている人間は、ハロー効果にも影響されやすいから、アプローチは簡単だ』等として、基礎のない浅薄な人間が断片的に事実を曲解し、財産や地位をちらつかせて人を誘導しようとする詐欺まがいの行為があると、覚えておきたいですね。いや、ここに紹介した名作の数々とはまた全然別枠で考えてください。

 

2.『ギャンブル』

ギャンブルはその時点で低確率の勝負に挑む行為である。

今回配合するレシピはこちらです!

 

  1. 『ラスベガスをぶっつぶせ』
  2. 『カイジ』
  3. 『レインマン』
  4. 『モリーズ・ゲーム』
  5. 『マーヴェリック』
  6. 『華麗なる賭け』
  7. 『フォーカス』
  8. 『ラッキー・ユー』
  9. 『シンシナティ・キッド』
  10. 『スティング』
  11. 『ランナー・ランナー』
  12. 『喜望峰の風に乗せて』
  13. 『俺たちは天使じゃない』
  14. 『カジノ』

 

ラスベガスをぶっつぶせ

 

MITブラックジャックチームが描かれており、このチームはマサチューセッツ工科大学などの学生や卒業生で構成され、ブラックジャックのカードカウンティングをするチームである。

 

 

 

 

 

ギャンブルと言えばこの男。常に窮地に追い込まれているからこそ、藤原達也のあの迫真の演技が生まれた。

 

 

 

 

 

長い間関係が絶たれていた兄弟の絆の再構築の映画。サヴァン症候群の兄の能力を利用してギャンブルで一儲けしようというシーンがある。

 

 

 

 

 

モーグルでオリンピック出場を嘱望される選手だったモリーブルームの自伝映画。非合法ポーカークラブの運営を手伝ううちに、その魔力に支配されていく様子が描かれる。

 

 

 

 

 

ポーカー大会に出場して一攫千金を狙うギャンブラーと詐欺師、それに同行する保安官の活躍を描くコメディタッチの西部劇である。メルギブソンの秀逸な演技によって、最後までどういう展開になるか分からないところが面白い。

 

 

 

 

 

スティーブ・マックイーン大富豪かつ泥棒の天才を演じる。1968年の映画にしては映像の展開、演出が斬新で、きっと当時ならかなりお洒落に見えただろう。

 

 

 

 

 

ウィル・スミスとマーゴットロビーが『華麗なる詐欺』を魅せる。途中展開される大富豪を巻き込んだギャンブル的な詐欺は、なかなか面白い。

 

 

 

 

 

プロのポーカー・プレイヤーである主人公は、ラスベガスで行われるポーカーの世界選手権での優勝を目指していた。だがそれには、皆から尊敬される偉大なポーカー・プレイヤーである父を越えなければならなかった。ある種、ギャンブル依存症でもある彼は一人の女性の存在を通し、人生を前に進められるか。

 

 

 

 

 

伝説のギャンブラーであるポーカーの名手と対決する、優秀な若きギャンブラー。彼は若さゆえからか傲岸不遜なところがあるが、一発逆転させそうなカリスマ性もありそうだ。

 

 

 

 

 

1936年のシカゴを舞台に詐欺で日銭を稼ぐ1人の若者が、親同然の師匠を殺害したギャングに復讐するために伝説的な賭博師と協力し、得意のイカサマで相手組織を徐々に追い詰めていく様を描いたコメディ映画。信用詐欺を扱った代表的な映画である。

 

 

 

 

 

実在のギャンブラー、ナット・アレムをモデルにしている。オンラインカジノのアフィリエイトで稼いでいる青年は、直感も鋭いし地頭もいい。ネットリテラシーも高いからネットの世界で一攫千金を狙うが、オンラインカジノの闇を見つけてしまい、物語が展開してく。

 

 

 

 

 

1968年にヨットでの単独無寄港世界一周レースに参加した実在のビジネスマンであるドナルド・クローハーストの自伝映画である。彼のそのレース参戦は、一世一代のギャンブルでもあった。家庭があり、優しい夫かつ父であった彼は、なぜそんな冒険をしてしまったのか。

 

 

 

 

 

カナダとの国境付近の刑務所を脱獄した二人の男。その国さえ出れば治外法権だとして一世一代の大勝負に出る。だが、その手続きの際に面倒な問題に巻き込まれてしまう。

 

 

 

 

 

ある天才賭博師を通じて、まだマフィアの支配下にあった1970年代から80年代のラスベガスを描いている。

 

 

 

 

運営者のIQから一言。

運営者

私は競馬や競輪などガチのギャンブルをしたことはありません。スロットは知人からの流れでやったことがありますが、大勝ちしたところで20万円くらいにしかなりませんからね。しかもそうなる確率は低く、50回に1度くらいのものです。長時間拘束されますから、そうするくらいならもっと違う建設的なことに時間を割いた方がはるかに効率がいいことになります。ですから、そういう細かい利益を狙う映画はないですよね。もっと海外の作品は、何億~何百億円という強盗のヤマを狙う規模の大きい話がほとんどです。ちなみに私が観た強盗の額で最も大きいのは『エントラップメント』での80億ドル(約8000億円)です。