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様々な社会問題をテーマにした映画をピックアップ。
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お金のない人は大勢いる。アメリカは資本主義だ。お金がないならレスキューすら助けてくれない話もある。だから自己破産の原因の第一位は医療費の未払いだ。今回、彼の息子が治療を必要としている。それができないなら死んでしまうかもしれない。だが、お金がないから諦めろと言われている。では、彼はどうするだろうか。
アメリカで深刻な社会問題となっているレイプにスポットを当てた問題作。レイプ被害者であるサラを演じたジョディ・フォスターが第61回アカデミー賞主演女優賞、第46回ゴールデングローブ賞主演女優賞 (ドラマ部門)を受賞した。
原題は「クレイマー(原告)対クレイマー(被告)の裁判」の意で同じ名前の人が争っている裁判、つまり離婚裁判を題材にした物語である。当時のアメリカは離婚率が50%ほどだとも言われていた。
砂糖依存の人間の実態を解き明かすドキュメンタリー映画。大企業が平然と世に売り出している様々な飲食物には大量の砂糖が含まれているが、それを摂取することでどうなるのか、摂取しないとどうなるのか、という興味深い内容を自身の体を使って証明した貴重な資料である。
1964年のイギリス・アメリカ合作のブラックコメディ映画。冷戦時代のソ連とアメリカの核戦争を風刺している。この映画は、これまでに作られた最高のコメディ映画の一つであると同時に、史上最高の映画の一つであると考えられている。
コロナ問題を扱った映画で、コロナ禍の最中に撮影している歴史的な映画。内容自体は現実世界同様に閉鎖的かつ閉塞的な息苦しさがあるが、まさにそれこそがコロナ禍の問題とも言える現実だった。
モチーフとなったのは、伊17によるカリフォルニア州サンタバーバラのエルウッド製油所攻撃や、伊26によるカナダのバンクーバー島攻撃など、太平洋戦争中に遂行された日本海軍潜水艦による一連のアメリカ本土砲撃、日本軍の攻撃に対するアメリカ人の恐怖が引き起こしたロサンゼルスの戦いである。
石油採掘のために環境保護地区の開発を推し進める拝金主義者と、反対する環境団体との衝突。絶滅寸前のルイジアナ・ブラウン・ペリカンを軸にして環境保護を訴えるも、背景にある利益に目が眩んだ人間にそれを隠蔽され、強行突破されてしまう。
1980年代にマサチューセッツ州ウーバンで起きた環境汚染に対する損害賠償訴訟に関わった弁護士ジャン・シュリクマンの活動をまとめたジョナサン・ハー原作のノンフィクションを映画化。
水圧破砕法の問題を無視して、天然ガスの採掘権を買うことに躍起になる拝金主義者と、それに反対する住民たちとの衝突を描く。これも、環境保護の問題を取り上げた映画である。
1972年に『日本列島改造論』が発表され、更なる改造、開発が推進された。やがて『Japan as No.1』と称されるほど、経済は強くなっていった。一方、70年代はまた、『公害・環境問題』が沸点を超え、爆発した年代でもあった。『腐海』誕生の原因は、人間のそんな無責任な行動の後始末をした、有機水銀分解菌の存在だった。
これに関しては語る内容が超膨大すぎて、感想文を見てもらうしかない。ただ最も大きな軸になるテーマは、この宇宙船『地球号』で人間はどう生きていくべきか、ということである。
「119」はドナルド・トランプが第45代大統領が当選を確実とし勝利宣言をした「2016年11月9日」を意味している。民主党等も批判の対象となっており、撮影当時の大統領であるバラク・オバマも、フリントで発生した汚染水問題でのいい加減なパフォーマンスや軽口などで痛烈に批判されている。
アメリカ同時多発テロ事件へのジョージ・W・ブッシュ政権の対応を批判する内容を含むドキュメンタリー映画。イラク戦争の捏造や、戦地で理不尽に家族が殺された人の悲痛な叫びが撮影されている。
今回挙げたような映画は、映画を真剣に観ているような人が楽しめる映画です。楽しむというか、熟考し、内省できる。『システム2』を使用できる人々ですね。その記事にも記載してある通り、ここで言うなら『システム1』向けの映画とは『あまり深く考えないで済む映画』です。『ワイルドスピード』や『スターウォーズ』、『アベンジャーズ』などの娯楽に特化したエンタメ映画。しかし、システム2を起動させている人からすれば、映画興行収入ランキングの上位を占める作品のほとんどは、システム1向けの映画である事実は、極めて興味深い内容です。
「聞屋」ぶんやとは「新聞屋」の略であり、新聞記者をいう俗語である。ブン屋やジャーナリストが活躍する映画をピックアップ。上記レシピとほぼセットで考えたい映画である。
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ベトナム戦争を分析・記録したアメリカ国防総省の最高機密文書=通称「ペンタゴン・ペーパーズ」の内容を暴露したワシントン・ポストの2人のジャーナリストの実話を映画化した社会派ドラマ。
映画は2003年にピューリッツァー賞を公益報道部門で受賞した『ボストン・グローブ』紙の報道に基づき、アメリカの新聞社の調査報道班として最も長い歴史を持つ同紙「スポットライト」チームによる、ボストンとその周辺地域で蔓延していたカトリック司祭による性的虐待事件に関する報道の顛末を描く。
1968~1974年頃のアメリカで実際に起きた連続殺人事件(ゾディアック事件)を追う男たちを描いている。実際の事件に基づいていることもあって、サスペンスよりも人間ドラマに重点が置かれている。
父親の会社で新聞配達を手伝うだけの退屈な日々を送っていた青年。ある日、新聞記者の兄が、以前起こった殺人事件で死刑の判決が出た人間が実は無罪かもしれないという可能性を取材するため、実家に帰ってきた。
ロサンゼルスで起こる事故、犯罪や火事をフリーランサーのジャーナリストとして撮影する社会病質者を描いている。彼の場合、事件を捏造してまでスクープを撮ろうという異常犯罪者の側面を持っていて、全体的にその狂気が蔓延している映画となっている。
CBSの人気ドキュメンタリー番組『60 Minutes』のプロデューサーがアメリカのタバコ産業の不正を告発する内容。TVプロデューサーと大手タバコ会社副社長を描いた社会派ドラマで、実話が基になっている。煙草の依存性について、それを知っていて販売していたかどうかが、論点となる。
イラク開戦をめぐる「大量破壊兵器」捏造問題を実話を元に描く。原題の「衝撃と畏怖」は米軍の作戦名から採られている。映画ではブッシュ元大統領を始め、多くの政治家たちのテレビでの発言が引用され、その背後で新聞記者たちがどのように考え行動していたのかを描き出している。
CBSの人気番組『60 Minutes II』のプロデューサを務めるメアリー・メイプスが部下たちと共に、ジョージ・W・ブッシュ大統領が従軍中に有利な扱いを受けていたという疑惑を追いかける。大統領の不正について追及する実話映画となっている。
記者ミカエル・ブルムクヴィストは大物実業家ヴェンネルストレムの武器密売をスクープし、名誉毀損で訴えられ裁判で敗訴し全財産を失う。失意のミカエルに、別の大物実業家から電話がかかってくるところから物語が始まる。
私はジャーナリストのような仕事に魅力を感じますね。大統領やカトリック司祭等の権力の頂点にいる人たちをも暴いていくその信念の姿は、称賛に値します。色々な圧力がかかって前に進むことが困難になるかもしれませんが、だからといってその道が間違った道ということにはならない。時に正道には、中々前に進めないような歩行困難な沼地だってあるのです。楽して『用意された舗装された道』を歩くか、『悔いの残らない道』を歩くか。そういうテーマを胸に抱えて正義を遂行する姿は、神々しくさえ見えてきます。